氷の、つを吊るす台
氷の、つを吊るす台。
最近は抗生物質で解熱するせいか、すっかり見かけなくなった氷のう。
昔は風邪をひいて熱が出ると、氷まくらか氷のうで熱を冷ますものと決まっていた。
しかし、最近はとんと見ない。
きちんと調査をしたわけではないが、氷のうを持っている家は、おそらく20軒に1軒もないのではないか。
関係のありそうなところにいろいろあたってみたが、「いまはあまり使わなくなってますからね」と、どこもすげない。
「どっちにしろ、氷のう台とかっていうんじゃないですか」いや、きっとそんな名前ではない。
きっと「氷のうクレーン」、あるいは「クレーン」なんていう名前がついているんじゃないだろうか。
医療器具の卸屋さんのルートからやっと探し当てたメーカーの北川製作所に尋ねたところ、「うちで出しているのは、氷のう吊といいますけど」ガクッ。
昔は木製だったが、いまはほとんどが金属製とのこと。
病院用だけでなく、ちゃんと家庭用のものもつくっているそうだ。
商品カタログを送ってもらったが、これがシンプルでなかなか美しいフォルムなんですよね。
夏の一日、氷のうを頭に乗せて昼寝、なんていうのも案外いいかもしれない。